
用語集
WEB TANOMOOO
WEB広告用語の重要性

はじめに
WEB広告が広く活用される現代、広告を成功に導くためには、基本的な広告用語の理解が欠かせません。「CPC」「CTR」といった用語は、広告効果を測定し、戦略を立てる上で重要な指標ですが、それ以上に広告業界やチーム内での「共通言語」としての役割も担っています。
例えば、チーム内のミーティングや、広告代理店とのやり取りの中で、正確に意図を伝え合うには、指標や用語の理解が不可欠です。基本用語が分からないと、効果的なディスカッションが難しくなり、運用改善のヒントを逃してしまう可能性もあります。
この記事では、初心者でもわかりやすいように、代表的なWEB広告用語とその計算方法を解説します。これを通して、広告運用の実務だけでなく、円滑なコミュニケーションの一助になることを目指します。さあ、基本の指標から一つずつ見ていきましょう。
基本の指標
CPC(Cost Per Click)クリック単価
- 定義:広告が1クリックされるごとに発生する費用です。クリック単価は、広告予算の管理やコスト効率の評価に重要な指標です。
- 例:広告費が10,000円で、100クリックされた場合、CPCは100円です。
CPM(Cost Per Mille)インプレッション単価
- 定義:広告が1,000回表示されるごとに発生する費用で、ブランディングを重視した広告で特に利用されます。
- 例:広告費が50,000円で、インプレッション数が100,000回の場合、CPMは500円になります。
※インプレッションとビューアブルインプレッションの違い
- インプレッション(Impression):広告が1回表示されたことを指しますが、必ずしもユーザーが広告を実際に見たわけではありません。例えば、スクロール位置によって広告が画面外に表示されていた場合もインプレッションとしてカウントされます。
- ビューアブルインプレッション(Viewable Impression):広告がユーザーの画面上で一定の条件を満たして表示された場合にカウントされます。通常は「広告の50%以上が1秒以上表示された場合」などの基準が使われ、ユーザーが広告を実際に視認した可能性が高いインプレッションです。このため、ビューアブルインプレッションは広告の実際のリーチ効果を測る際に重要な指標となります。
CTR(Click Through Rate)クリック率
- 定義:広告が表示された回数に対するクリックの割合で、ユーザーに広告がどれだけ効果的にリーチしたかを示します。
- 例:インプレッションが10,000回で、100クリックが発生した場合、CTRは1%になります。
補足:CTRの良し悪しは広告の種類や業界によって異なりますが、一般的な目安としてディスプレイ広告は0.5〜1%、検索広告では2〜5%が「良いCTR」とされています。1%のCTRは、ディスプレイ広告であれば平均的な水準です。
CVR(Conversion Rate)コンバージョン率
- 定義:広告をクリックしたユーザーのうち、購入や申し込みなどのコンバージョンに至った割合です。
- 例:クリック数が200で、コンバージョン数が10の場合、CVRは5%です。
補足:CVRも広告や業界によって基準は異なりますが、ECサイトなどの一般的な目安は1〜2%と言われています。5%のCVRは非常に高い水準で、広告がターゲットに効果的に届いていると考えられます。
ROAS(Return On Advertising Spend)広告費用対効果

- 定義:広告費に対してどれだけの売上が上がったかを示す指標で、費用対効果を測るために重要です。
- 例:売上が300,000円で広告費用が50,000円の場合、ROASは600%となります。
補足:ROASは業界や広告目的によって理想値が異なりますが、通常は「広告費用を上回る売上(100%以上)」が目標とされ、数値が高いほど効果的な広告運用と言えます。例えば、ROASが600%の場合は、広告費の6倍の売上を達成しており、非常に費用対効果が高いと言えます。
指標名 |
定義 |
式 |
---|---|---|
CPC(クリック単価) |
広告が1クリックされるごとの費用 |
CPC = 広告費用 ÷ クリック数 |
CPM(インプレッション単価) |
広告が1,000回表示されたときの費用 |
CPM = 広告費用 ÷ インプレッション数 |
CTR(クリック率) |
広告表示に対するクリックの割合 |
CTR = クリック数 ÷ インプレッション数 × 100 |
CVR(コンバージョン率) |
クリック数に対するコンバージョンの割合 |
CVR = コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100 |
ROAS(広告費用対効果) |
広告費に対する売上の割合 |
ROAS = 売上 ÷ 広告費 × 100 |
ターゲティング関連の指標
デモグラフィックターゲティング(Demographic Targeting)
- 定義:年齢、性別、職業、学歴、家族構成などのユーザー属性に基づき、広告を配信する手法です。ターゲット層を絞ることで、広告の訴求効果を高めることができます。
- 例:20代の女性向け商品広告を、20代女性のみに配信して興味を引きやすくする施策です。
参考(Googleヘルプ:年齢や性別によるターゲティングについて)
https://support.google.com/google-ads/answer/2580383?hl=ja&sjid=615255881884770937-AP
Google広告とYahoo!広告が提供する主なターゲティング機能
WEB広告プラットフォームでは、ターゲティング機能が進化し続けており、詳細なユーザー属性や行動データに基づく広告配信が可能です。
Google広告とYahoo!広告では、それぞれ独自のターゲティングオプションが提供されています。以下は、代表的なターゲティングの概要です。最新の詳細は公式ページをご参照ください。
Google広告の主なターゲティング機能
- カスタムインテントオーディエンス:特定の検索キーワードやサイト訪問に基づくターゲティング。
- カスタムアフィニティオーディエンス:長期的な趣味やライフスタイルに基づくターゲティング。
- 購買意向オーディエンス:購入意図があるユーザーにリーチするターゲティング。
- オーディエンスリスト:自社のサイト訪問者などから作成するターゲティングリスト。
👉 Google広告のターゲティング設定についての公式ヘルプページ
Google広告のターゲティング設定について
(https://support.google.com/google-ads/answer/1704368?hl=ja&sjid=615255881884770937-AP)
Yahoo!広告の主なターゲティング機能
- インタレストカテゴリー:Yahoo! JAPAN内での閲覧行動に基づくユーザーの興味関心ターゲティング。
- サイトリターゲティング:一度サイトを訪問したユーザーに対するリターゲティング。
- 購買意向ターゲティング:購買ニーズが高いと推測されるユーザーに配信。
- オーディエンスリスト:自社顧客リストを基にしたターゲティングリスト。
👉 Yahoo!広告のターゲティング設定についての公式ヘルプページ
Yahoo!広告のターゲティング設定について
(https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044455?language=ja)
リターゲティング(Retargeting)
- 定義:一度自社のサイトを訪れたユーザーに再度広告を表示する手法です。興味を持った可能性のあるユーザーに向けて広告を届けることで、コンバージョンの増加が期待できます。
- 具体的な手法:
- クッキー(Cookie)によるリターゲティング:訪問者がサイトにアクセスすると、そのユーザーのブラウザにクッキーを設定します。このクッキーを基に、そのユーザーが別のサイトを閲覧中に広告を表示することができます。GoogleリマーケティングやFacebookリターゲティング広告などで多く使用される手法です。
- ピクセルタグによるリターゲティング:FacebookピクセルやLinkedIn Insight Tagなど、特定のタグをサイトに埋め込むことで、ユーザーがサイト内で取った行動に基づきリターゲティングができます。サイト内で特定のページを閲覧したり、カートに商品を追加したりしたユーザーに向けて、個別のリターゲティング広告を配信できます。
- リストベースのリターゲティング:自社のメールリストなど既存のデータを利用して、既存顧客やメルマガ登録者に向けて広告を再表示する手法です。特に、FacebookやGoogle広告ではメールリストをアップロードして、そのリストに基づくターゲティングが可能です。
例:ECサイトで商品ページを見たが購入に至らなかったユーザーに、その商品広告を再表示して購買を促進します。
カスタムオーディエンス(Custom Audience)
- 定義:特定のユーザー層にターゲティングして広告を配信する手法で、FacebookやInstagram広告でよく使われます。既存の顧客データや、メールリスト、ウェブサイト訪問者データを基に作成されます。
例:以前に自社サービスを利用したことがあるユーザーリストを使って、リピーター向けの広告を表示します。
類似オーディエンス(Lookalike Audience)
- 定義:カスタムオーディエンスに似た属性を持つ新しいユーザー層に広告を配信する手法です。例えば、すでにコンバージョンしたユーザーと似た特性を持つユーザーをターゲットとすることで、コンバージョンが期待できるユーザーに広告を配信します。
例:購入履歴のある顧客と同様の行動傾向を持つユーザーに広告を表示して、新規顧客を獲得します。
ジオターゲティング(Geo-Targeting)
- 定義:ユーザーの居住地や現在地に基づいて広告を配信する手法です。店舗の近隣エリアや特定の地域に住むユーザーに限定して配信することで、より効果的な集客が可能になります。
例:東京エリアにある店舗で割引キャンペーンを行う際に、東京周辺のユーザーにのみ広告を表示することで、来店を促します。
配信・設定関連の指標
インプレッション(Impression)
リーチ(Reach)
フリークエンシー(Frequency)
エンゲージメント(Engagement)
ビューアブルインプレッション(Viewable Impression)
5.分析と効果測定の指標
コンバージョン(Conversion)
- 定義:ユーザーが広告を通じて特定のアクションを起こしたことを指します。アクション内容はビジネスごとに異なりますが、一般的には商品の購入、資料請求、メルマガ登録などが「コンバージョン」として設定されます。
例:ECサイトで広告からのアクセスにより商品の購入が発生した場合、それが1コンバージョンとしてカウントされます。
コンバージョン率(Conversion Rate、CVR)
- 定義:広告をクリックしたユーザーのうち、コンバージョンに至った割合です。広告の効果を測る上で非常に重要な指標で、CVRが高いほど、広告がターゲットに対して効果的に機能していることを意味します。
補足:CVRは業界や商品によって異なりますが、ECサイトでは1〜2%が一般的な目安です。
3. ROAS(Return On Advertising Spend)広告費用対効果
- 定義:広告費に対してどれだけの売上が上がったかを示す指標です。費用対効果を評価する上で重要な指標で、ROASが高いほど、広告費に対して高い売上を生み出していることを意味します。
補足:ROASは広告費を上回る売上(100%以上)が目標とされ、数値が高いほど効果的な広告運用と言えます
LTV(Lifetime Value)顧客生涯価値
- 定義:1人の顧客が、取引を通じて生涯にわたってもたらす利益の合計です。LTVは広告の費用対効果を長期的に測定するために使われ、特にリピート率の高いビジネスでは重要です。広告のCPAとLTVを比較することで、広告投資が利益につながっているかを評価できます。
例:ある顧客が商品を何度か購入し、その合計が30,000円であった場合、LTVは30,000円です。

まとめ:WEB広告用語をマスターするポイント
WEB広告は、多種多様な指標やターゲティング手法を理解し、それを効果的に活用することが成功へのカギとなります。
特に、CPCやCTRといった基本指標から、ターゲティング手法、コンバージョンやROASのような効果測定の指標まで、用語の意味や計算方法を理解しておくことが重要です。
さらに、これらの指標は単独で使うのではなく、組み合わせて総合的に広告の効果を判断することが求められます。たとえば、CTRやCVRだけでなく、CPAやLTVを比較して広告の最適化を図ることが、費用対効果の高い広告運用につながります。
また、Google広告やYahoo!広告の最新機能を活用し、適切なターゲティングを行うことで、広告の到達精度を向上させられるでしょう。
広告運用を改善していくためには、こうした指標の理解に加え、定期的な効果測定と分析を続け、データをもとにPDCAサイクルを回すことがポイントです。
WEB広告用語をしっかりマスターし、広告運用の現場での実践に役立ててください!
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