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KPIって何?効果的な設定方法と運用のコツ

2025.04.10 (木)

目次

KPIとは?基礎知識と重要性

KPIの定義と役割

KPI(Key Performance Indicator)は、「重要業績評価指標」と訳され、ビジネス目標を達成するために設定する中間的な指標を指します。
最終目標(KGI)に向けた進捗状況を数値化することで測定可能にして、定期的に確認することで、目標達成のための効果的な施策を実行できます。

例)

目標売上を前年比で20%増加させる。

KPI月間売上高、契約件数、リードの質(有効リード率)など。

KPI設定の具体例

最終目標(KGI)

「オンラインショップで1か月に売上100万円を達成する」

この目標に対する具体的なKPIは以下の通りです

  1. 広告のクリック率(CTR)
    • KPI設定例: 「広告のクリック率を5%以上にする」
    • 理由:

・広告のクリック率が高いということは、ターゲットユーザーが広告に興味を持ち、サイトへ訪問している証拠です。

・売上目標を達成するためには一定数の訪問者が必要で、その訪問者を確保するための指標がCTRです。

・CTRを「5%以上」に設定する理由は、次の計算によります

売上 = 訪問数 × コンバージョン率(CVR) × 平均購入単価

必要な訪問数 = 売上目標 ÷(CVR × 平均購入単価)

例: CVRが2%、平均購入単価が2,000円の場合:

必要な訪問数 = 100万円 ÷(0.02 × 2,000円) = 2,500人

広告インプレッションが50,000回の場合、CTR 5%で2,500クリックを確保できます。この計算から「CTR 5%以上」が必要な条件であることが分かります。

  1. ウェブサイト訪問数
    • KPI設定例: 「月間のウェブサイト訪問者数を5,000人以上にする」
    • 理由:

・売上目標を達成するには、購入に至る可能性がある訪問者数を十分に確保する必要があります。

・訪問数は売上の計算式に直接関わり、目標数値を定めることで施策の進捗を測ることができます。

・訪問者数を増やす施策としては、SNS広告やSEOの強化、メールマーケティングの活用が有効です。

  1. コンバージョン率(CVR)
    • KPI設定例: 「ウェブサイトのコンバージョン率を3%以上にする」
    • 理由:

・訪問者のうち何%が実際に購入や問い合わせなどの目標行動をとるかを示す指標です。

・平均的なコンバージョン率は業界によって異なりますが、一般的には1〜3%とされています。3%以上を目指すことで、訪問者の質を高める施策(例: ランディングページの改善、購入プロセスの簡略化)を推進できます。

・売上目標に必要なコンバージョン数(購入数)を基に算出できます

必要な購入数 = 売上目標 ÷ 平均購入単価

コンバージョン率 = 必要な購入数 ÷ 訪問数

例: 平均購入単価2,000円、訪問数5,000人の場合:

必要な購入数 = 100万円 ÷ 2,000円 = 500件

コンバージョン率 = 500件 ÷ 5,000人 = 10%

KPIの重要性

KPIを設定することで、次のような効果が得られます

  1. 進捗状況の可視化

例: CTRが目標の5%に到達しているかどうかを確認し、訪問数をさらに増やす施策を行う。

  1. リソース配分の最適化

例: 訪問者数は達成できているが、CVRが目標に達していない場合、サイト改善に注力する。

  1. チームの方向性を統一

KPIを明確に設定し共有することで、全員が目標達成に向けた具体的な行動を取れる。

KPIを設定する際のポイント

  1. SMART基準を適用する
    • Specific(具体的): 数値目標を明確にする
    • Measurable(測定可能): CTRやCVRなど測定できる指標を選ぶ
    • Achievable(達成可能): 現実的な目標を設定する
    • Relevant(関連性がある): 売上目標に直接影響する指標を選ぶ
    • Time-bound(期限を設ける): 月間、四半期など具体的な期限を設定


2. KPIとKGIの違いとは?

KPIとKGIの定義

  • KGI(Key Goal Indicator)重要目標達成指標のこと。企業やプロジェクトの「最終的な目標」を測る指標です。ビジネスの成功を直接的に評価するための指標であり、売上や利益などが含まれます。
  • KPI(Key Performance Indicator)重要業績評価指標のこと。KGIを達成するための「プロセスや中間目標」を測る指標です。広告運用や営業活動など、具体的な施策の進捗状況を測ります。

KPIとKGIの違いを例で説明

事例:オンラインショップの売上目標達成

  1. KGI(最終目標)
    「1か月で売上100万円を達成する」
    • 売上金額はビジネスの成功を直接評価できる指標。これがKGIです

  1. KPI(中間目標)
    KGIを達成するために必要な具体的な行動指標を設定します:
    • 広告のクリック率(CTR):広告が適切なターゲットに届き、興味を引いているかを測定。
      • 設定例:「広告のクリック率を5%以上にする」

  • ウェブサイト訪問数:訪問者を増やすために、広告やSEOの施策が効果的かを確認。
    • 設定例:「月間5,000人以上の訪問者を確保する」

KPIとKGIの関係

KGIを達成するには、KPIが計画通りに進む必要があります。KGIは「何を目指すか」を示し、KPIはその「道筋」を具体的に示します。

 

関係性の図解

KGI(売上100万円)  

 ↑  

 ├── KPI1:広告のクリック率(5%以上)  

 ├── KPI2:ウェブサイト訪問数(5,000人以上)  

 └── KPI3:コンバージョン率(3%以上)  

 

KPIを設定する際の注意点

 

  1. KPIがKGIに直結するように設定する
    • 例: 売上(KGI)に直接貢献しない指標を設定しても、目標達成の進捗が測れません。
      ×悪い例:「SNSのフォロワー数を増やす」(売上との関連性が薄い)
      ○良い例:「SNS経由のサイト訪問数を月間1,000人にする」(売上に結びつく訪問者を増やす)

       

  1. 複雑になりすぎないようにする
    • 指標が多すぎると、全体の進捗状況が分かりにくくなります。KPIは3〜5個に絞るのが理想的です。
  1. 測定可能な数値を使う
    • 例: 「たくさん売る」ではなく、「今月50個売る」のように、具体的な数値目標を設定します。

       

KPIとKGIを正しく理解するメリット

 

  • チーム全体で目標を共有できる
    KPIとKGIを明確に設定することで、全員が同じ目標に向かって行動できます。
  • 問題点を早期に発見できる

  KPIをモニタリングすることで、目標達成を妨げる課題をすぐに特定できます。

効果的なKPIを設定するためのステップ

KPIを正しく設定することは、ビジネスの成功に欠かせません。しかし、適切なKPIを設定するには一定のプロセスを踏む必要があります。ここでは、効果的なKPIを設定するための具体的なステップを解説します。

ステップ1: KGI(最終目標)を明確にする

KPIを設定する前に、最終目標であるKGI(重要目標達成指標)を具体的に定義します。

例:オンラインショップの場合

  • 良い例: 「1か月で売上100万円を達成する」
  • 悪い例: 「売上を上げる」(曖昧すぎて進捗を測定できない)

KGIを明確にすることで、KPIを具体的に設定しやすくなります。

 

ステップ2: SMART基準でKPIを設計

KPIを設定する際には、以下のSMART基準を活用しましょう。

  1. Specific(具体的に)
    • 目標は具体的であるべきです。
    • 例:「広告クリック率を5%以上にする」(具体的)
      × 悪い例:「広告を効果的にする」

  1. Measurable(測定可能である)
    • 数値化できる指標を選びます。
    • 例:「月間5,000人以上の訪問者を確保する」(測定可能)

  1. Achievable(達成可能である)
    • 達成が現実的な目標を設定します。過度に高い目標はモチベーションを低下させます。
    • 例:「CTRを3%から5%に向上させる」(可能な範囲)

  1. Relevant(関連性がある)
    • 最終目標(KGI)に直接影響する指標を選びます。
    • 例:「コンバージョン率を3%以上にする」
      × 悪い例:「SNSフォロワー数を増やす」(売上と直接的な関連が薄い)

  1. Time-bound(期限が設定されている)
    • 期限を設定することで、進捗を管理しやすくします。
    • 例:「今月中にコンバージョン率を3%以上にする」

       

ステップ3: ビジネスプロセスを分析

目標達成に必要な具体的な施策を洗い出し、それぞれに対応するKPIを設定します。

例:売上目標100万円達成に向けたプロセス

  1. 広告の表示 → クリック
  2. サイト訪問 → 購入ページ閲覧
  3. 商品購入 → 売上増加

各ステップに対応するKPIを設定します

  • 広告のクリック率(CTR)
    「CTRを5%以上にする」 → サイト訪問者数の確保
  • ウェブサイト訪問数
    「月間5,000人以上の訪問者を獲得」 → 潜在顧客の増加

コンバージョン率(CVR)
「CVRを3%以上にする」 → 購入率の向上

ステップ4: KPIの目標値を計算する

目標を達成するために必要な数値を計算します。

例:オンラインショップの場合

  • 平均購入単価: 2,000円
  • コンバージョン率(CVR): 2%
  • 必要な訪問数 = 売上目標 ÷(CVR × 平均購入単価)

必要な訪問数 = 100万円 ÷(0.02 × 2,000円) = 2,500人

目標値に基づき、各KPIを設定します

  • CTR: 広告インプレッション50,000回 × 5% = 2,500クリック
  • 訪問者数: 月間2,500人以上
  • CVR: 2%以上

     

ステップ5: 定期的にモニタリングし改善する

KPIは設定して終わりではありません。定期的にモニタリングし、必要に応じて修正・改善を行います。

改善のためのアクション

  • CTRが低い場合 → 広告のクリエイティブやターゲティングを見直す
  • 訪問者数が少ない場合 → 広告予算の増額やSEO強化
  • CVRが低い場合 → サイトのUI/UXを改善し、購入までのプロセスを簡略化

効果的なKPI設定には、KGIを明確化し、SMART基準に基づいた具体的な指標を選ぶことが重要です。KPIを適切に設計・モニタリングすることで、最終目標の達成がより現実的になります。

 

WEB広告におけるKPIの具体例

WEB広告を運用する際、成果を最大化するためには適切なKPIを設定し、定期的に進捗を確認することが重要です。このセクションでは、WEB広告でよく使用されるKPIを具体例とともに解説します。

※ 1~3まではチャプター「1. KPIとは?基礎知識と重要性」と説明が重複する部分がありますが、重要な点かつ切り口を変えている為ご了承くださいませ。

 

広告のクリック率(CTR: Click Through Rate)

定義:
広告が表示された回数(インプレッション)に対して、クリックされた割合を示します。広告の効果を直接測る指標です。

計算式:
CTR(クリック率) = クリック数 ÷ インプレッション数 × 100

KPI設定例:
「CTRを5%以上にする」


理由:

  • CTRが高ければ、広告が適切なターゲットに届き、興味を引いていることを示します。
  • CTRを5%以上に設定した理由:売上目標(KGI)を達成するために必要な訪問者数を確保する基準値です。

例: 広告インプレッションが50,000回の場合、CTR 5%ならクリック数は2,500回となり、目標達成に必要な訪問者数を確保できます。

ウェブサイト訪問数

定義:
広告をクリックしてウェブサイトを訪問したユーザーの数です。潜在顧客との接点を増やすための重要な指標となります。

KPI設定例:
「月間5,000人以上の訪問者を確保する」


理由:

  • 売上は「訪問数 × コンバージョン率 × 平均購入単価」で決まります。
    訪問者数が少なければ目標達成は不可能です。
  • 訪問数を増やす施策(例: 広告予算の増額、SEO強化)を実行する基準値となります。

具体例:

  • 目標売上: 100万円
  • 平均購入単価: 2,000円
  • CVR(コンバージョン率): 2%

必要な訪問者数 = 売上目標 ÷(CVR × 平均購入単価)  

必要な訪問者数 = 100万円 ÷(0.02 × 2,000円) = 2,500人

訪問数5,000人以上を目標に設定すれば、必要な売上を安定的に達成できます。

 

コンバージョン率(CVR: Conversion Rate)

定義:
ウェブサイト訪問者のうち、購入や問い合わせなどの目標行動を取った割合を示します。

計算式:
CVR(コンバージョン率) = コンバージョン数 ÷ 訪問者数 × 100

KPI設定例:
「CVRを3%以上にする」


理由:

  • CVRは、訪問者をどれだけ成果に結びつけられたかを評価する指標です。
  • CVRを改善することで、広告費用対効果(ROAS)を大幅に向上させることができます。

具体例:

  • 訪問者数: 5,000人
  • CVR: 3%

コンバージョン数 = 訪問者数 × CVR  

コンバージョン数 = 5,000人 × 0.03 = 150件

平均購入単価2,000円の場合、売上: 150件 × 2,000円 = 30万円となり、目標達成に向けた進捗を測る基準値となります。

 

広告費用対効果(ROAS: Return On Advertising Spend)

定義:
広告費用に対してどれだけの売上を得られたかを示す指標です。

計算式:
ROAS = 売上 ÷ 広告費 × 100

KPI設定例:
「ROASを400%以上にする」


理由:

  • 広告運用の費用対効果を測るための指標で、ROAS 400%であれば、1円の広告費で4円の売上を生み出していることを示します。
  • 目標値を設定することで、予算を適切に配分し、効率的な運用を実現します。

     

広告のインプレッション数

定義:
広告がユーザーに表示された回数です。リーチの広さを測る指標となります。

KPI設定例:
「月間広告インプレッションを50,000回以上にする」

理由:

  • 特にブランド認知や新商品の告知では、インプレッション数を増やすことが重要です。
  • 広告が多くのユーザーにリーチしているかを確認するための基準になります。

KPI運用のコツと改善方法

KPIを設定したら、それを運用し目標達成に向けた進捗を確認・改善していくことが必要です。このセクションでは、KPI運用を成功させるためのコツと、課題が発生した場合の具体的な改善方法について解説します。

KPIを定期的にモニタリングする

KPIは設定して終わりではなく、定期的に確認し、進捗状況を把握することが重要です。

ポイント

  • モニタリングの頻度を決める
    • 広告運用の場合、週1回の確認が推奨されます。特にキャンペーン開始直後は、日次で確認するのも効果的です。
  • ダッシュボードを活用する
    • Googleアナリティクスや広告管理ツールを活用して、KPIをリアルタイムで把握します。

具体例

  • CTR(クリック率)が目標の5%を下回った場合:
    • 広告クリエイティブやターゲティング設定を変更し、結果を再モニタリングする。

データを基に改善点を特定する

KPIの進捗が目標に達していない場合、データを基に原因を特定し、適切な改善策を講じる必要があります。

改善のステップ

  1. データを分析する
    • 例: CTRが低い場合、どの広告クリエイティブが低パフォーマンスなのかを確認します。
  1. 改善策を試す(A/Bテスト)
    • 複数のバリエーションを用意し、どの施策が効果的かを比較します。
  1. 再評価する
    • テスト結果を基にKPIを再設定するか、施策を調整します。

具体例

  • 訪問者数が目標未達の場合:
    • 広告予算を増加させるか、追加のキャンペーンを実施する。

       

チームでKPIを共有する

KPIはチーム全体で共有し、目標達成に向けて一致団結することが必要です。

ポイント

  • 簡単なレポートを作成する
    • 進捗状況を図やグラフで可視化し、チーム内で共有します。
  • 目標と進捗を定期的にレビューする
    • 週次または月次でミーティングを実施し、問題点を話し合います。

具体例

  • KPIが達成しそうにない場合:
    • 「どの施策を優先すべきか」を全員で確認し、具体的な行動計画を立てます。

       

KPIの見直しを行う

KPIが適切でない場合、目標に合致するように見直す必要があります。

見直しのタイミング

  • 達成が難しい場合: 設定が非現実的な場合、基準値を調整します。
  • すでに達成している場合: 新たな目標を設定して次のステップに進みます。

具体例

  • CTRが目標の5%を大幅に上回った場合:
    • 次は「コンバージョン率の改善」に注力するなど、KPIを段階的に引き上げる。

       

KPIを外部環境に合わせる

市場の変化や広告媒体のアルゴリズム変更などにより、KPIの達成が難しくなることがあります。

ポイント

  • 市場動向を常にチェック
    • 広告媒体のアップデートや競合の動きを把握します。
  • 柔軟に対応する
    • KPIを外部環境に合わせて修正することで、現実的な目標を維持します。

       

成功事例を取り入れる

成功事例を活用する

過去の成功事例や競合他社の事例を取り入れることは、運用の効果を向上させるために非常に有効な手段です。自社だけでゼロから戦略を立てるのではなく、既存の成功パターンを参考にすることで、時間とコストを削減しながら、効率的な施策を展開できます。特に、競合の取り組みや同業他社が成果を上げた要因を分析し、自社の戦略に取り入れることで、より高い成果を目指すことが可能になります。また、成功事例は施策の正当性や説得力を強化するため、チームや関係者を納得させる材料としても有用です。

活用のポイント

事例のリサーチ
成功事例を探す際は、同業界の事例だけでなく、異業界での成功事例にも目を向けることが重要です。たとえば、ユーザーの購買行動や行動心理に基づいたマーケティング施策は、業界を超えて応用できる可能性があります。

成功要因の抽出
参考にする事例を単に模倣するだけではなく、その成功の背後にある要因を具体的に理解する必要があります。クリエイティブの内容、ターゲットの属性、タイミングや予算配分など、成功に寄与した複数の要素を詳細に分析しましょう。

自社への適応
他社の事例をそのまま導入するのではなく、自社の製品やサービス、顧客層に合わせて最適化することが求められます。たとえば、他社の成功した広告クリエイティブを、自社のブランドトーンやメッセージに合う形に調整することで、より効果的に活用できます。

具体例

  • 広告クリエイティブの応用
    他社が高いCTR(クリック率)を記録した広告クリエイティブを参考にし、その要素を自社の広告に取り入れます。たとえば、成功した広告に共通する配色やコピーライティングのトーンを分析し、自社製品やサービスに適した形で再構築します。
  • ターゲティング設定の展開
    過去に成果が確認されたターゲティング設定(例:年齢、地域、興味関心)を別のキャンペーンにも展開することで、効率的に成果を拡大させます。同時に、ターゲティングパターンを細分化してA/Bテストを実施し、さらなる改善の可能性を探ります。
  • キャンペーンのタイミング調整
    他社の成功事例を分析する中で、キャンペーンの実施タイミングが重要な要因であることが分かれば、自社のプロモーション時期や頻度を調整し、ターゲットユーザーの行動により合った施策を行います。

成功事例活用のメリット

  • 試行錯誤を最小限に抑えられる。
  • 実績に基づく戦略で、関係者への説得力が向上する。
  • リスクを抑えながら、効率的に新たな取り組みを開始できる。

成功事例を単なる参考情報として見るのではなく、運用プロセスに統合し、自社ならではの成功モデルを築いていくことが、継続的な成果につながります。

 

よくある質問:KPI設定で失敗しないためには?

KPIの設定や運用はビジネスの成功に欠かせない一方で、初心者が陥りやすい失敗もあります。このセクションでは、よくある質問を取り上げ、KPI設定の際に注意すべきポイントや具体的なアドバイスを解説します。

Q1: KPIが現実的な目標になっているか分かりません。どうすればいいですか?

  1. 現状を把握する
    • 過去のデータや業界平均を参考に、現在のパフォーマンスを確認します。
      例: CTRが現在3%の場合、目標を5%に設定するのは無理のない範囲です。

       

  2. SMART基準を活用する
    • Specific(具体的)
    • Measurable(測定可能)
    • Achievable(達成可能)
    • Relevant(関連性がある)

Time-bound(期限を設ける)

これに沿った目標設定を行うことで、非現実的な目標を避けられます。

Q2: KPIが達成できないときはどうすればいいですか?

A:KPI未達の原因を分析し、適切な改善策を講じましょう

  1. 問題の特定
    • CTRが低い場合 → 広告のデザインや文言を変更。
    • 訪問者数が少ない場合 → 広告予算や配信チャネルを見直す。
  1. 改善策を試す(A/Bテスト)
    • 複数の広告クリエイティブを試し、最も効果的なものを採用します。
  1. 必要に応じてKPIを修正
    • 業界や市場の変化に応じて、目標を現実的な範囲に調整します。

       

Q3: KPIとKGIを混同してしまうのですが、どう区別すればいいですか?

A:KPIとKGIの違いを明確に理解することで混同を防ぎます

  • KGI(重要目標達成指標): 最終的なゴール
    例: 売上100万円を達成する
  • KPI(重要業績評価指標): ゴール達成のためのプロセス指標
    例: CTR 5%、訪問者数5,000人、CVR 3%

ポイント:
KGIは「何を目指すか」、KPIは「どうやって目指すか」を示します。

Q4: 設定したKPIが多すぎる気がします。適切な数は?

A:KPIの数は、3〜5個程度が理想です。それ以上になると、進捗を追うのが難しくなり、効果的な改善ができなくなることがあります。

アドバイス

  • 優先順位をつける:目標に直結する指標を選定する。
  • 補助指標は必要なときだけ確認する。

     

Q5: チーム全員でKPIを共有するにはどうすればいいですか?

A:KPIをチームで共有するには、次の方法を活用してください

  1. 可視化する
    • ダッシュボードやスプレッドシートを使い、リアルタイムで進捗を確認可能にする。
  1. 定期的なミーティングを開催
    • KPIの進捗状況を共有し、全員が目標達成に向けて一致団結できる環境を整えます。
  1. シンプルなフォーマットを使う
    • 複雑なデータよりも、グラフや表を使った簡潔な報告が効果的です。

       

Q6: 初めてKPIを設定する場合の注意点はありますか?

A:初心者がKPIを設定する際には、以下に注意してください

  • 欲張らない
    最初は達成可能な範囲で設定し、成功体験を積むことが重要です。
  • 基礎データを活用する
    過去のデータや業界標準を基に設定すると、現実的な目標を立てやすくなります。

柔軟性を持つ
状況の変化に応じて目標を修正する余地を残しておきましょう。

まとめ:KPIを活用して目標を達成しよう

KPI(重要業績評価指標)は、ビジネスの目標達成に欠かせないツールです。適切に設定し、運用することで、進捗状況を可視化し、効率的に成果を上げることが可能になります。

KPI設定のポイント

  1. 最終目標(KGI)を明確にする
    • ビジネスのゴールを定め、それを達成するための具体的な指標を設定しましょう。
  1. SMART基準を活用する
    • 具体的で測定可能、達成可能、目標に関連し、期限が明確なKPIを設定することが成功の鍵です。
  1. 優先順位をつける
    • KPIが多すぎると管理が複雑になります。最も重要な3〜5個に絞り込み、集中しましょう。

KPI運用のコツ

  1. 定期的なモニタリング
    • データを分析し、目標に達しているかを定期的に確認します。
      例: CTRやCVRが目標値に達しているかを週単位で確認。
  1. 柔軟な改善
    • KPIが目標に達していない場合、広告や施策を見直して改善を行いましょう。
  1. チームで共有する
    • 進捗状況をチーム全体で共有し、目標達成に向けた協力体制を整えます。

       

KPIを活用するメリット

  • 進捗が明確になる
    KPIを設定することで、目標達成に向けた行動が可視化され、適切な意思決定が可能になります。
  • 問題を早期に発見できる
    データ分析により、どの部分が改善を必要としているかが迅速に把握できます。

成果を最大化できる
定期的にKPIを改善することで、限られたリソースを効果的に活用し、ビジネスの成果を高められます。

最後に

KPIを活用することは、目標達成の道筋を具体的に示し、チームや個人が効率的に動ける仕組みを作ることにほかなりません。

設定から運用、改善までをしっかり行うことで、ビジネスの成功率を大幅に向上させることができます。

「KPIって何?効果的な設定方法と運用のコツ」を参考に、ぜひ実践し、目標達成に向けて一歩ずつ進んでください!

 

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