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【これだけ読めばOK】UU数とセッション数の違いを初心者向けに徹底解説

2025.05.31 (土)

目次

UU数とは?【ユーザー数の基本を理解しよう】

UU(ユニークユーザー)とは何か

UU数とは、「ユニークユーザー数(Unique Users)」の略で、一定期間内にWebサイトを訪れた実際の人数を示す指標です。たとえば、同じユーザーが同じ日に3回サイトを訪れたとしても、UU数は「1」とカウントされます。
つまり、UUは「訪問回数」ではなく「訪問者の数」に着目している点がポイントです。

日本国内でも多くの企業でKPI(重要業績評価指標)として活用されており、たとえばECサイトやコーポレートサイトの月間UU数を見ることで、どれだけの人がそのサイトに関心を持っているかが把握できます。



GoogleアナリティクスにおけるUUのカウント方法

Googleアナリティクス(GA4)では、UUに相当する指標として「アクティブユーザー」や「新規ユーザー」が表示されます。
厳密には、GA4では「ユニークユーザー数」というラベルが明示されることは少なくなりましたが、アクティブユーザーは一定期間内に何らかの操作を行ったユーザーを示しており、従来のUUと近い意味で捉えることが可能です。

GA4では、ユーザーの識別にCookieやログイン情報、デバイスIDなどが用いられます。そのため、ブラウザやデバイスが変わると、同じ人物でも別のユーザーとしてカウントされる可能性があります。



UU数が多いことの意味と注意点

UU数が多いということは、サイトに多くの「人」が訪れていることを意味します。広告出稿やSEO施策の成果を測る際には、分かりやすい成果指標として活用されることもあります。
ただし注意点として、UU数が増えていてもコンバージョン(CV)が伴っていなければ、成果としては不十分な場合もあります。PVやCVと合わせて評価することで、より実態に即した分析が可能になります。





セッション数とは?【訪問回数を示す重要指標】

セッション数の定義と仕組み(30分ルールなど)

セッション数とは、ユーザーがWebサイトに訪問してから離脱するまでの一連の行動を1単位としてカウントする指標です。たとえば、1人のユーザーが午前と午後にそれぞれ1回ずつ訪問すれば、セッション数は「2」となります。
Googleアナリティクスでは、「最後の操作から30分間アクションがなければセッション終了」とみなされる「30分ルール」が適用されます(※GA4でも基本的に同様のセッションタイムアウト設定が採用されています)。
つまり、同じページを30分以上開いたままで操作がなければ、その時点で1セッションが終了し、次の操作は新しいセッションとして記録されます。



同一ユーザーが複数回訪問するケース

セッション数の大きな特徴は、同じユーザーでも訪問のたびにカウントが増える点です。
たとえば以下のようなケースでも、それぞれが別のセッションとしてカウントされます。

・朝:スマートフォンからアクセス → セッション1
・昼:仕事中にPCからアクセス → セッション2
・夜:再びスマートフォンからアクセス → セッション3

このように、時間帯やデバイスの違いによってセッション数は増加するため、UU数よりも変動が大きくなりやすい傾向があります。




セッションが増える=集客が増えた?判断の注意点

セッション数が増加すると、「多くの人が訪れている」と錯覚しがちですが、実際には同じユーザーが何度も訪問している場合もあります。
そのため、セッション数だけを見て集客の成果を判断するのは危険です。
たとえば、「UU数は横ばいなのにセッション数が増えている」場合は、リピーターが増えている状況と捉えることができます。一方、新規顧客の獲得を目的とする場合は、UU数の増加のほうが重要な指標となります。
セッションは「訪問回数」、UUは「訪問者数」、PVは「ページの閲覧回数」として、それぞれの意味を正しく理解することが大切です。



PV数とは?【ページビューの正しい理解】

PV(ページビュー)とは何か|1ユーザー=何PV?

PV数とは、「Page View(ページビュー)」の略で、Webサイト内のページが何回表示されたかを示す指標です。
1人のユーザーが複数のページを閲覧すれば、その分だけPV数が加算されます。たとえば、あるユーザーがトップページ → 商品紹介ページ → お問い合わせページと順に閲覧すれば、PVは「3」とカウントされます。
UU数やセッション数と異なり、PVはユーザー数や訪問回数に関係なく「ページ表示の回数」を計測するため、「どれだけ多くの情報が閲覧されたか」を示す指標として活用されます。


PVが多い=人気ページ?判断の落とし穴

PV数が多いと「このページは人気がある」と判断しがちですが、必ずしもそうとは限りません。
たとえば、以下のようなケースではPVが多くてもユーザー体験としては好ましくない可能性があります。

・ページ遷移に迷い、同じページを何度も行き来した
・目的のページが見つからず、無駄にクリックを繰り返した
・自動リロードが設定されていて、PVが水増しされていた

このように、PVの数が多いからといって、コンテンツの質や満足度が高いとは限らないため、直帰率やエンゲージメント時間といった他の指標と併せて評価することが重要です。



UU・セッション・PVの相関関係とは?

UU・セッション・PVはそれぞれ異なる役割を持ちますが、3つのバランスを見ることでWebサイトの健全性や課題が浮き彫りになります。以下は一例です。
状態 想定される状況

UU↑、セッション↑、PV↑

新規訪問者が多く、サイト内をよく回遊している(理想的)

UU→、セッション↑、PV→

リピーターが増えており、再訪が活発

UU↑、セッション→、PV↓

新規訪問者は増えているが、直帰が多い可能性あり



このように、単一の指標だけを見るのではなく、複数の指標を組み合わせて分析することが、正確なサイト評価に繋がります。





GoogleアナリティクスでUU数・セッション数・PVを確認する方法【初心者向けステップ解説】

GA4での各指標の確認方法

Googleアナリティクス4(GA4)では、旧ユニバーサルアナリティクス(UA)と比較して画面構成や指標名が大きく変更されています。以下に、UU数・セッション数・PV数を確認する手順を解説します。

GA4でのアクセス手順:

  1. GA4にログイン

  2. 対象のプロパティを選択

  3. 左メニューから「レポート」→「ライフサイクル」→「集客」→「ユーザー獲得」または「トラフィック獲得」を選択

  4. 表示される主な指標:
     - アクティブユーザー数(UUの代替指標)
     - セッション数
     - 表示回数(PV/page_viewイベント)


特定のページごとのPV数を確認するには:
「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」から詳細を確認できます。




旧GA(UA)との違いと確認ポイント

旧ユニバーサルアナリティクス(UA)では、「ユーザー」「セッション」「ページビュー」が明確に分かれて表示されていました。一方、GA4では以下の点が変更されています。

・「ユーザー」はアクティブユーザー、新規ユーザーなど複数指標に分割
・ページ表示やクリックも「イベント」として計測(イベントベースの構造)
・レポート画面が目的別に再構成され、見慣れた表示とは異なる構成に

このため、同じサイトでもUAとGA4では数値が異なることがあるため注意が必要です。たとえば、セッション数がGA4では少なめに表示される傾向があります。


指標の設定ミスによる誤解を防ぐポイント

初心者がよく陥りがちなのは、「表示されている数値をすべて正しいと信じ込んでしまう」ことです。以下の点に注意しましょう。

・自分のアクセスが計測されていないか? → 除外フィルターの設定を確認
・レポート期間が適切か? → 日/週/月ごとの違いに注意
・プロパティやデータストリームの設定ミスがないか?

さらに、GA4ではカスタムディメンションやイベント設定が必要なケースもあります。まずは「標準レポート」を活用し、慣れてから詳細設定に進むのが安心です。





指標理解が広告・集客施策の成果を左右する【中小企業の活用例】

中小企業の広告レポートでの使われ方(提案事例)

中小企業がWeb広告やSEOの成果を社内で共有する際には、UU・セッション・PVといった基本指標を使ったレポートがよく活用されます。以下はその具体的な活用例です。


提案例:

・地元の工務店がGoogle広告を出稿し、「セッション数が2倍に増加した」ことをレポートで報告
・ECサイトがUU数と購入数の相関を分析し、リターゲティング広告を強化
・BtoB企業がPV数の多いコンテンツを起点に「資料請求」への導線を改善


このように、指標を正しく理解しないままではレポートの方向性がズレてしまう恐れがあるため、広告代理店とのやり取りや社内報告の場で、各指標の意味を把握しておくことが欠かせません。



KPI設計での注意点(PV重視 vs UU数重視)

KPI(重要業績評価指標)を設計する際、どの指標を重視するかによって施策の方向性が大きく変わります。

KPIに設定する指標 主な目的 注意点

UU数

認知拡大・新規獲得

既存顧客やリピーターの評価には不向き

セッション数

訪問行動の把握

CVには直結しないケースもある

PV数

コンテンツ消費の可視化

直帰率との併用が必要(読まれていない可能性あり)


たとえば、見込み顧客の獲得を目的としたリスティング広告ではUU数を重視し、ブログ運営などではPVやページ/セッションを評価軸とすることが適しています。





社内説明時の伝え方と報告フォーマット例

初心者が社内で指標を報告する際は、単に数字を並べるのではなく、「その数値が何を意味するのか」を言語化することが重要です。


例:シンプルな報告フレーズ

「今月はUUが前月比120%となり、新規ユーザーの流入が増加しています」
「PVは増加していますが、平均セッション時間が短く、直帰率が高いため改善が必要です」


おすすめフォーマット:
GoogleスプレッドシートやLooker Studioを活用し、「前月比」「前年比」「施策ごとの差分」を一覧化すると、経営層にも直感的に伝わります。





その他の基本指標も理解しよう【初心者が押さえたい5つの関連データ】

直帰率とは?高い・低いの意味と改善方法

直帰率(Bounce Rate)とは、ユーザーが最初の1ページだけを閲覧してサイトを離脱した割合を示す指標です。
たとえば、トップページを開いてすぐに別サイトへ移動したり、ブラウザを閉じた場合は「直帰」としてカウントされます。


指標の見方:

・直帰率が高い(例:80%) → ページに魅力がなく、すぐに離脱されている可能性あり
・直帰率が低い(例:30%) → 他のページにも回遊されている可能性が高い

改善策の例:

・記事の導入文を分かりやすく構成する
・関連ページへの内部リンクを設置する
・CTA(行動喚起)の配置を見直す



平均セッション時間とエンゲージメント時間の違い

平均セッション時間は、1回の訪問においてユーザーがサイト内に滞在した平均時間を示します。
一方、GA4で導入されたエンゲージメント時間は、実際にユーザーがアクションを行っていた時間を示します。

たとえば、ページを開いたまま放置されていた時間は、平均セッション時間には含まれますが、エンゲージメント時間には含まれません。


活用のポイント:

・セッション時間が長くてもエンゲージメントが短ければ「実際には読まれていない」可能性あり
・逆に短時間でもエンゲージメント率が高ければ「目的が素早く達成された」ケースもある





ページ/セッションで見るサイト構造の課題

ページ/セッションは、1回のセッションあたりに平均で何ページ閲覧されたかを示す指標です。
たとえば、「2.5」であれば1回の訪問で平均2.5ページが閲覧されたことになります。


数値の解釈:

高い:回遊性が高く、サイト構造がスムーズに機能している
低い:必要な情報にたどり着けず、すぐに離脱している可能性あり


この指標は、「導線設計が適切に機能しているかどうか」の判断材料となります。


イベント数で見るユーザー行動の深さ

GA4ではユーザーの行動が「イベント」単位で自動的に記録されます。
クリック、スクロール、動画再生など、ページ単位では把握できない行動も記録可能です。


例:分析に役立つイベント数

バナーがクリックされた回数
ページの50%以上をスクロールした回数
お問い合わせボタンが押された回数


このような細かな行動データを活用することで、ユーザーの興味や行動傾向をより詳細に把握でき、改善施策の根拠として活かせます。




これらの指標も合わせて見ることで改善が進む

PV・UU・セッションに加えて、直帰率・滞在時間・ページ遷移・イベント行動なども併せて確認することで、Webサイト全体の課題や改善点が明確になります。
初心者のうちはすべてを網羅する必要はありませんが、「どの指標が何を示しているか」を理解するだけでも、広告施策や改善の精度が大きく変わってきます。



UU数とセッション数・PV数を正しく使い分けて効果的な改善へ

本記事の要点整理

本記事では、Webマーケティングにおいて基本となるUU数(ユーザー数)・セッション数(訪問回数)・PV数(ページ表示数)の違いについて、初心者向けに分かりやすく解説してきました。それぞれの役割を整理すると、以下のようになります。

指標 意味 主な使い方

UU数

実際に訪問した人の数

認知拡大・新規顧客の流入把握

セッション数

訪問の回数(30分ごとに区切り)

リピーターや集客の変化を測定

PV数

表示されたページの回数

コンテンツの消費状況や人気の評価


さらに、直帰率・平均セッション時間・イベント数といった関連指標も合わせて活用することで、ユーザーの行動やサイトの課題をより深く分析でき、改善につなげやすくなります。









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